Microsoft Surfaceシリーズ用カバーの制作
2016/12/03作成

これまで使用していたThinkPad 8では性能不足に陥ったため、より高性能なWindowsタブレットを求め、先日Surface Pro 2を中古で購入しました。
Surfaceシリーズはオプション品の着脱可能なキーボードが特徴であり、それがカバーの役目をする(というよりは純正カバーにキーボードの機能がある)ようになっています。
純正品ではキーボード付きのカバーしか存在せず、重量が200g以上あり、カバーとしては重い部類です。
特に私は、タブレットは基本的に文字入力以外をするためのものであり、キーボードが無いことによる軽量化が最大の利点であると考えているため、キーボード機能があるがためにカバーが重くなるのでは本末転倒です。
サードパーティー製のカバーも存在しますが、残念ながら保護性能に重点を置いているためあまり軽量ではなく、300g前後あります。
Surface Pro 2の場合、本体が900g強あるため、カバーと合わせると1.2kg程度となり、12インチ程度のサブノートと大して変わらなくなってしまいます。
そこで今回はカバーと合わせて1kg以下(カバー単体で100g未満)を目標とし、純正品同様に磁石で着脱可能な画面のみを保護するカバーを制作しました。

材料

まずは材料を用意しました。
主な材料はスチール針金(アルミ、ステンレス、真鍮、銅などでは不可のため注意)、EVAスポンジシート、PPシート、適当なビニールであり、いずれもダイソーで購入可能です。
また上記以外に接合に両面テープまたは接着剤、加工にカッターナイフを使用します。

準備ができましたので、ここから制作作業に入ります。

着脱部1

針金を200mm程度に切断し、手で曲げて直線にしました。
さらにその針金に適当なビニールの帯を20mm程度残して巻き付けました。
未確認ですが、Surface Pro 3やSurface Pro 4も純正カバーに互換性があるため、同じく200mmでよいかと思います。

着脱部2

針金とビニールを横から撮った写真です。

次にEVAシートとPPシートを本体のサイズに合わせて切り取りました。
今回の場合は横275mm縦174mmですが、Surface Pro 3やSurface Pro 4の場合は適宜サイズを合わせてください。

カバー単体

切り取った2枚のシートを重ね合わせ、その長辺に先ほど用意した針金のビニール部分を挟み、両面テープで接合しました。
ここでは両面テープを用いましたが、PPシートが透明だとテープが見えてしまうため、接着剤を使用するとよりきれいに仕上がります。
ただし今回はそれを逆手に取り、テープ部分をWindowsロゴっぽく仕立ててみましたので、違和感は少ないかと思います。

以上で制作は完了です。
ここまでの作業は恐らく30分から1時間程度で終わると思います。
必要に応じてシールを貼り付けるなどをするとよいでしょう。

俯瞰

制作したカバーを本体に取り付けてみました。
取り付けは純正カバーと同様に本体下側の溝に近づけ、内蔵の磁石で固定するだけです。

側面

側面から見ると厚さは2mm強であり、純正カバーより薄いですが、カバーの上から誤ってロゴをタッチしても反応しません。
使用時はカバーを取り付けたまま本体背面に回せます。

重量はカバー単体で45gでした。
本体と合わせても1kgを切る軽さであり、携帯性が良く、納得のいく結果が得られました。
製作費も工具を含めても500円程度で、難度も高くないため、タブレットにキーボードは不要という方は試してみてはいかがでしょうか。


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