Intel製グラフィックス搭載ノートパソコンの画質の改善
2015/11/21作成

以前から専用のツールDithering Settings for Intel Graphicsを公開していたのですが、最近海外からのダウンロードが多く、注目されているようなので、簡単な解説記事を作成しました。
今回は画質の違いが分かりやすいように、TN方式の液晶を使用した機種で検証しましたが、最近は画質が良いIPS方式のものが普及しているため、改善がほとんど確認できない可能性があります。
検証には画面にGradient (banding) - Lagom LCD testを表示し、Dithering Settings for Intel Graphicsでディザリング方式を変更しながら画面を撮影しました。

ディザリング無効

全てのディザリング機能を無効にした状態です。
通常はこのような状態で使用することはありませんが、色解像度が悪く、グラデーションが帯状になっています。

空間的ディザリング

空間的ディザリングを選択しました。
Intel製グラフィックスを搭載したほとんどのノートパソコンはこの状態で出荷されています。
中間色を濃淡の異なる斑点模様で表現するため、最近の外付けディスプレイと比べると画質が劣ります。
表示する内容によっては斑点模様がはっきり見えることがあり、写真では左下のあたりに模様が見えると思います。

空間的時間的ディザリング

空間的時間的ディザリングを選択しました。
斑点模様のパターンを時間的に変化させることで模様が見えないようになっています。
そのため、静止画であれば多くの場合で画質が向上し、外付けディスプレイとほぼ同等の色解像度が得られます。
動画の場合も空間的ディザリングと同等かそれ以上の画質が期待できます。

時間的ディザリング

時間的ディザリングを選択しました。
写真にすると空間的時間的ディザリングと同等の色解像度となりますが、画面が常にちらつきますので、通常は使用することは無いと思います。
ちらつきの様子は、動画も用意しましたので、そちらを参照してください。


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