カイロ機能付き携帯電源Smart Kairo MA-566について
2012/01/11作成
先日秋葉原で、カイロ(暖房)機能付きの携帯電源(いわゆるモバイルブースター)を購入しました。
価格は1700円程度でありながら、充電池の容量は3500mAhと大容量で、しかもUSBコネクタ5V1A出力のACアダプタや、3G携帯電話や携帯ゲーム機を充電するためのプラグが付属しています。
もちろんスマートフォンのようなUSB端子から充電する機器にも対応しています。
本当はSANYOのKBC-L54DかKBC-L2BSが欲しかったのですが、コストパフォーマンス的に優れていたのでこちらを買ってみました。
外観は某スマートフォンと某ブランドライターの中間のような感じで、大きさは折り畳んだ携帯電話より若干大きい程度で、表面は熱を伝えやすい金属製です。
電源として使用するにはUSBミニBメス端子に専用のケーブルとプラグを接続します。
端子類がある面と反対側の面にあるネジを2本外すと簡単に分解できます。
簡単な1チップの充電制御ICと5V昇圧回路が組み込まれています。
かなり大きめのリチウムイオンポリマー電池が搭載されているようですが、3500mAhの割には少し小さい気がします。
デジタルマルチメータと簡単な回路で性能を調べてみました。
まず5V出力端子の電圧を測定すると、無負荷時で5.35Vでした。
電圧が若干高めですが充電器としては問題ありません。
次に5V出力端子に5Ωの抵抗を接続し、抵抗の両端の電圧を測ると4.30Vでした。
出力電流は記載されていませんでしたが、一般的な800mAから1000mA出力のUSB電源の標準的な結果であり、800mA程度までは問題ないようです。
リチウムイオンポリマー電池の電圧を測定すると、満充電時で4.07Vでした。
比較的低い電圧で充電を終了しているため、電池にやさしい仕様だと思います。
しかし、放電時は過放電保護回路が働いていないのか、317mVまで低下していました。
この点は注意が必要です。
長く使うためには、基本的に充電時は充電量を抑えずに満タンにし、放電時は使い切らないようにすると良いでしょう。
5V出力から500mA取り出すように負荷を接続し、満充電から放電させて容量を計算してみると2627mAh(昇圧回路の効率を75%と仮定しているため誤差は5%程度)で、満充電時の電圧を考慮すると、電池の設計容量は約3000mAhと推定できます。
安物にはよくある事ですが、容量詐欺の可能性があります。
約3000mAhの電池容量と付属品の充実度を考えると、私のようなガジェットマニアには非常にお買い得な商品だと思います。
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