へんてこ.co.jp! パソコン小技集

ここには私が以前紹介したものや、紹介する機会の無かったパソコンに関する小技などが公開されています。
なお、私(川本優)は以下の操作等によって生じた損害等に一切関与いたしませんので、これらを実行する際は自己責任でお願いします。

Dxtoryでデスクトップ画面全体をキャプチャする方法

Windows Vista以降ではデスクトップがDWMで動作しているため、デスクトップ画面自体もDirect3Dで表示されています。
以前はこれをキャプチャできるのはFraps以外にほとんどありませんでしたが、より機能が豊富なDxtoryでも同じことができるようになります。
Dxtoryでは公式にはデスクトップ画面のキャプチャは出来ないと説明していますが、実際はVista以降のみですが技術的には可能で、インストール時にはその機能が無効化されています。
その方法を以下に示します。
まず、インストール先のフォルダ(通常は32ビット版Windowsでは"C:\Program Files\Dxtory Software\Dxtory2.0"、64ビット版では"C:\Program Files (x86)\Dxtory Software\Dxtory2.0")にある"ignore_module_list.txt"を管理者権限で実行しているメモ帳などで開きます。
次に"ignore_module_list.txt"から"dwm.exe"と書かれている行を削除し、上書き保存します。
その後Dxtoryを起動し、WindowsキーとTabキーを同時に押してウィンドウの切り替え画面を表示すると、デスクトップ画面のキャプチャが可能になります。
ただし正式には非対応であるためか、Dxtoryの設定でステータスを表示するようにしているとキャプチャ時にステータスも記録されてしまうため、ステータスを表示しない設定にすることをお勧めします。

"ignore_module_list.txt"の書き換えを自動化するバッチファイルも用意しました。
ファイルはこちらからダウンロードできます。
ダウンロードした後、ファイルを右クリックして管理者として実行してください。

反応しなくなったキーの入れ替えをWindows上で行う方法

衝撃などによりキーボードの一部のキーが反応しなくなることがあります。
キーボードが独立したデスクトップパソコンであれば取り換えるのは容易ですが、ノートパソコンではそうはいきません。
部品さえあれば取り換える作業は簡単ですが、メーカーに修理を依頼すると費用が結構かかったりします。
そこで普段使わないキーを使えなくなったキーの代わりにしてみます。
それを行うソフトとしてChangeKeyなどがありますが、このソフトでは入れ替えたキーを離す操作が反映されないので、今回は手作業で実現します。
まず、スタートメニューに"regedit"と入力し、レジストリエディタを起動してください。
レジストリエディタで"HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Keyboard Layout"キーを開き、バイナリ値"Scancode Map"を作成し次のように入力します。

00 00 00 00 00 00 00 00 XX XX XX XX AA AA aa aa BB BB bb bb CC CC cc cc ... 00 00 00 00
XX XX XX XXには入れ替えるキー(スキャンコード)の数に1を足した数を16進数表記したものを下位2桁ずつ順に並べる。
AA AAには入力したいキーのスキャンコードを16進数表記したものを下位2桁ずつ順に並べる。
aa aaには入力したいキーの代わりに使うキーのスキャンコードを16進数表記したものを下位2桁ずつ順に並べる。
以降BB BB bb bb CC CC cc cc ... とキーの数だけ並べる。

私の場合、Bキーが入力できなくなったので、代わりに変換キーを使ってBを入力してみることにしました。
その場合のバイナリ値"Scancode Map"は次のようになります。
00 00 00 00 00 00 00 00 03 00 00 00 30 00 79 00 B0 00 F9 00 00 00 00 00
13バイト目の30 00はBキーを押した場合のコードを、15バイト目の79 00は変換キーを押した場合のコードを表し、変換キーが押された場合にBキーが押されたように振る舞うように指定しています。
17バイト目のB0 00はBキーを離した場合のコードを、19バイト目のF9 00は変換キーを離した場合のコードを表し、変換キーが離された場合にBキーが離されたように振る舞うように指定しています。
スキャンコードはこちらのサイトのScan Code1を参照し、押された場合は/の左側の値を、離された場合は/の右側の値を使用してください。
代わりに使用するキーは本来のキーとして動作しなくなります。
元に戻すにはレジストリエディタでバイナリ値"Scancode Map"を削除してください。
設定の反映には再起動が必要です。

外付けハードディスクドライブの接続時にごみ箱などの隠しフォルダが自動的に作成されるのを防ぐ方法

ドライブの直下のフォルダに作成される隠しフォルダはWindowsのごみ箱やシステムの復元の機能を実現するためのものです。
通常ではこれらは隠しファイルおよびシステムファイルとなっているため、ユーザーはその存在を目にすることはありません。
これらのフォルダを使用するかどうかは設定で変更できますが、ドライブを他のコンピュータに接続した場合、そのコンピュータの設定に従ってフォルダが作成されファイルが追加されていきます。
そのため、意図せずにバックアップや移動されたファイルによってドライブを圧迫してしまう場合があります。
そこで今回は外付けハードディスクドライブではこれらの機能を自動的にすべてのコンピュータで無効化する方法を紹介します。

NTFSでフォーマットされたドライブの場合はドライブの直下のフォルダに以下の名前のファイルを作成します。
ファイルを置き換えるには、該当する同名のフォルダのセキュリティを変更し、削除できる状態にしてから削除し、同名の空のファイルを作成します。
"System Volume Information"
置き換えるとWindows XP/Vista/7でシステムの復元機能が無効化されます。
復元用の領域を解放して空き領域を増やすことができますが、不具合が起きた場合に正常な状態に戻すことができなくなります。
"RECYCLER"
置き換えるとWindows XPでごみ箱が使用できなくなります。
ファイルを削除する時はごみ箱を経由せず直接削除されるため注意が必要です。
"$RECYCLE.BIN"
置き換えるとWindows Vista/7でごみ箱が使用できなくなります。
ファイルを削除する時はごみ箱を経由せず直接削除されるため注意が必要です。

FAT32でフォーマットされたドライブの場合はドライブの直下のフォルダに以下の名前のファイルを作成します。
ファイルを置き換えるには、該当する同名のフォルダを削除し、同名の空のファイルを作成します。
"Recycled"
置き換えるとWindows XPでごみ箱が使用できなくなります。
ファイルを削除する時はごみ箱を経由せず直接削除されるため注意が必要です。

接触不良で認識しづらくなったUSBデバイスの応急処置

USBフラッシュメモリなど、パソコンに抜き差ししているうちに端子などが消耗し、次第に認識されにくくなり、最後は使用できなくなります。
通常は摩耗した端子部には市販の接点復活剤やクリーニング液を使用しますが、そのようなものが手元にないときの緊急手段を次に示します。
まずUSBデバイスのプラグを出します。

USBデバイスのプラグの上側の中央部分を爪などで押して約0.5mmへこませます。

写真では分かりにくいかもしれませんが、今回は約0.3mmへこませました。
以上で終了です。
へこませすぎるとプラグが挿入できなくなる可能性があるので、慎重に少しずつ押すとよいでしょう。

Windows Vista/7で数字の2の左下が欠けているなどの文字の表示の問題を直す方法(再修正版)

原因は同じく"MS UI Gothic"のバージョンアップです。
今回はXPのフォントとVista/7のフォントを混在させ、UIをXPのフォントで表示させます。
この方法の一番の利点は、XPのフォントで表示しながらVista/7用のフォントを要求するアプリケーションが使用できることです。
今回の方法では前回よりは安全に実行できますが、レジストリ等を操作するため、多少の危険が伴います。
まず、Windows XPから"msgothic.ttc"(8,272,028バイト、MD5ハッシュ30A18F9118A22885A4104421F443C116)を取り出します。
Hash Tabなどを使い、サイズとハッシュが一致することを確認してください。
次に取り出した"msgothic.ttc"を"xpgothic.ttc"などのファイル名に変更します。
これをバイナリエディタ Bzなどのバイナリエディタで開き、フォント名を変更します。
今回は"MS UI Gothic"を"XP UI Gothic"に変更します。
また、既存のフォント名との競合を避けるため、"MS ゴシック"を"XP ゴシック"に、"MS Pゴシック"を"XP Pゴシック"に変更します。
その場合バイナリエディタで以下の12箇所を変更する必要があります。
左がファイルの先頭からのオフセット、右が変更後の16進数値です。
0052606F 38
00526071 30
005260AD 38
005260AF 30
00534E62 38
00534E64 30
00534EA4 38
00534EA6 30
0053DEC9 58
0053DECB 50
0053DF1B 58
0053DF1D 50
変更して保存した後、"xpgothic.ttc"を右クリックしてインストールを選択します。
インストールが完了したら、スタートメニューに"regedit"と入力し、レジストリエディタを起動してください。
レジストリエディタで"HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\FontSubstitutes"キーを開き、文字列値"MS UI Gothic,128"を作成し、"XP UI Gothic,128"と入力します(二重引用符 " は含みません)。
"MS ゴシック"や"MS Pゴシック"もXPのものに変更するには、上と同様に、文字列値"MS ゴシック,128"を作成して"XP ゴシック,128"と入力し、文字列値"MS Pゴシック,128"を作成して"XP Pゴシック,128"と入力します。
入力後、Windowsを再起動してください。
起動するとタスクマネージャやファイルのプロパティダイアログなどの文字の表示がXPのものに戻ります。
Vista/7のものに戻す場合は先ほど作成した"MS UI Gothic,128"をレジストリから削除して再起動してください。
"MS ゴシック"や"MS Pゴシック"も元に戻す場合は上と同様に"MS Pゴシック,128"と"MS Pゴシック,128"もレジストリから削除してください。

上記の手順を半自動化するファイル群を公開しました。
ファイル群はこちらからダウンロードできます。
Windows XP上で"xpgothic.bat"をダブルクリックして実行します。
同じフォルダに作成された"xpgothic.ttc"をWindows Vista/7上に移動します。
Vista/7上で"xpgothic.ttc"を右クリックしてインストールを選択します。
続けて"install.bat"をダブルクリックしてレジストリに書き込みます。
再起動するとタスクマネージャなどの文字の表示がXPのものに変更されているはずです。
元に戻すにはVista/7上で"uninstall.bat"をダブルクリックして実行し、再起動してください。

Windows Vistaで数字の2の左下が欠けているなどの文字の表示の問題を直す方法

"MS UI Gothic"というフォントのバージョンアップが原因です。
この作業はリスクが大きいため、よほど文字の形が気になる人にしかお勧めできません。
マルチブートされたOSなどを使用して"(Vistaのドライブ):\Windows\Fonts\msgothic.ttc"をXPのものに置き換えることで直ります。
このとき、アクセス権を変更する必要がある可能性がありますが、その場合はファイルのプロパティのセキュリティタブの詳細設定を開き、所有者をAdministratorsに変更し、適切なアクセス権を設定することでファイルの変更ができるようになります。
ただしこの方法を実行することでWindowsが起動しなくなる可能性がありますので、必ずバックアップを取り、作業は自己責任でお願いします。

64ビット版Windowsで32ビット用USBデバイスドライバを使用する方法

通常、64ビット版Windowsでは32ビット用ドライバを使用することはできませんが、USBデバイスに限り、使用する方法があります。
次の方法で確認することができます。

VMware Playerをインストールする。
VMX Builderなどで適当な仮想マシンを作成する。
このとき、仮想マシンのUSBコントローラを有効にする必要がある。
VMware Player上の仮想マシンに32ビット版Windowsをインストールする。
仮想マシンに32ビット用デバイスドライバをインストールする。
USBデバイスをコンピュータ本体に接続し、VMware Playerからそのデバイスを仮想マシンに接続する。
仮想マシン上でデバイスが認識されたことを確認する。
この方法で大半のUSBデバイスが動作すると思います。
なお、これを確認したコンピュータの環境を次に示します。

VMware Playerのバージョン 2.5.2 build-156735
ホストOS Microsoft Windows Vista Business 64-bit edition Service Pack 2
ゲストOS Microsoft Windows XP Professional Service Pack 2
CPU Intel Core 2 Duo P8400 Virtualization Technology 有効
メモリ PC2-6400 2048MB x 2 デュアルチャネル構成

今回確認したUSBデバイスは、無線LAN子機1台、フラッシュメモリ2台、カメラ2台、PS/2変換機1台、ハードディスク1台、ビデオキャプチャ装置1台で、そのうち動作しなかったのはカメラ1台のみでした。
このUSBカメラはもともと純粋な32ビット環境でも挙動がおかしいので、それを除けばかなりの確率で動作すると思います。
また、この方法で動作させたデバイスは性能がかなり落ちます。
どうしても64ビット用ドライバが入手できず、32ビット用ドライバで動作させる必要がある場合のみ実行することをお勧めします。

Windows XPの古いシステムファイルのバックアップを削除する方法

Windows Updateを実行するとこれらのフォルダにファイルが保存されます。

C:\WINDOWS\SoftwareDistribution\Download
C:\WINDOWS\$hf_mig$

これらのフォルダには、サービスパックやHotfixなどのアンインストール用の情報や、インストーラのコピーなどが保存されています。
しかし、ほとんどの場合、これらをアンインストールや再インストールすることはないと思います。
そこでこれらのファイルを削除してしまいましょう。
これらは環境によっては数百MBにも及ぶので、かなりのディスク容量を確保できるようになるでしょう。
ちなみに私の環境では全部で200MB弱になりました。
私の環境では、これらを削除しても、今のところ何の問題もなく動作し、起動時間も数秒短くなりましたが、全ての環境で問題が発生しないという保証はなく、システムファイルの操作にはある程度の知識を要しますので、仕事で使うパソコンなどでは削除しないでください。

Mozilla Firefox 3.0で再生したFLV動画や画像ファイルの保存されているフォルダについて

FLVファイルは通常、以下のフォルダに保存されています。

XPの場合
C:\Documents and Settings\(ユーザ名)\Local Settings\Application Data\Mozilla\Firefox\Profiles\(英数字8文字).default\Cache
Vistaの場合
C:\Users\(ユーザ名)\AppData\Local\Mozilla\Firefox\Profiles\(英数字8文字).default\Cache
ただし、日本語版Windows Vistaでは"Users"フォルダは"ユーザー"と表示されます。

このフォルダ内の12文字の英数字で構成された名前を持つファイルがキャッシュファイルです。
これらのファイルには、FLV以外にも、一部の画像ファイル、スタイルシート、JavaScriptなどのファイルがそのまま保存されています。
保存されているファイル数は数百個にも及ぶ場合がありますので、あらかじめファイルサイズ順などで並び替え、極窓などのツールでファイルの中身を確認してください。
恐らく、ファイルを確認するためのFirefox用アドオンなどもインターネット上には公開されていると思いますので、そちらを利用してもかまいませんが、目的のファイルの拡張子が不明な場合にはこの方法は使いづらいので、その場合も極窓などがあると便利です。

DirectInputによるレジストリの肥大化を防ぐ方法

DirectInputは新しいゲームなどを起動するたびに何らかの設定をレジストリに記録するようです。
ファイルに少しでも変更があった場合にも自動的に記録するようですので、ゲームなどをバージョンアップした場合や、改造などした場合にもレジストリは少しずつ肥大化を続けます。
特にゲームクリエーターの場合は普通、1000回以上のコンパイルが必要になると思いますので、それだけレジストリが膨れ上がり、パソコンの動作が遅くなります。
そこでWindows 2000、XP、Vistaでは、以下に示す操作をすることでレジストリの肥大化が防げます。
まず、メモ帳を開き以下のように入力します。
Windows Registry Editor Version 5.00

[HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\DirectInput]
"AppIdFlag"=dword:00000003

そして保存したファイルの拡張子を".reg"に変更して実行してください。
この操作ではレジストリに手を加えますので、移し間違えの無い様、慎重に作業を行ってください。

ウィンドウズに含まれるアイコンを簡単に表示する方法

メモ帳を開き以下のように入力します。
[Shell]
IconFile=explorer.exe,9
そして保存したファイルの拡張子を".scf"に変更するとアイコンが変化し、拡張子が表示されなくなります(この場合は赤い丸に白い×のアイコン)。
どうやら"IconFile="以下の"explorer.exe"はアイコンの入っているファイル名で、"9"はアイコンの番号のようです。
ちなみに"9"を"8"にすると黄色い三角に黒い!のアイコンに変わります。
もしかしたら何かに使えるかもしれません。
上の結果←こんなデスクトップはいかが?


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