単3電池2本で動く100円USB電源の改造
2015/08/29作成

セリアやキャンドゥ等の100円均一ショップで売られている単3電池2本で動くUSB電源を改造し、特性を測定してみました。
既に5年ほど前から販売されており、特別目新しいネタではありませんが、何となく乾電池以外で動作させてみる事にしました。
今回は余ったリチウムイオンポリマー電池の使用を目的とし、一応ワニ口クリップで色々なものを電源にできるように汎用性を持たせてみました。
なお、この商品の技術的なレビューはこちらのページが詳しいため、改造前の内容については割愛します。

改造前

改造前の様子です。
単3電池が2本入るケースですが、今回はお構いなしに分解して取り去ります。

分解後

分解はマイナスドライバー等でこじ開けるだけです。
写真右下の基板のみ使用します。

完成

半田ごてで乾電池用のばね状の電極を取り外し、ワニ口クリップと導線を半田付けしました。
改造自体は以上ですので、半田付けにあまり慣れていない方でも5分もあれば出来るかと思います。

動作確認

動作確認のため、ワニ口クリップにリチウムイオンポリマー電池の電極を接続しました。
この基板は逆接続対策が全くないため、極性を誤るとすぐに部品が焼けて破損しますので注意してください。
本来は乾電池2本分の電圧(1.8V~3.2V程度)で動作させるものですが、実際は4.5V程度まで動作するため、リチウムイオンポリマー電池をそのまま接続できました。

続けて電力変換効率を測定しました。
USB端子側に接続する50.0Ωの抵抗を1~5本で変化させ、抵抗の両端の電圧、リチウムイオンポリマー電池の端子の電圧、電流を測定し、その3値から変換効率を計算しました。
約0.5A出力時で80%の効率であり、可もなく不可もなくの性能ですが、販売価格を考慮すると良い部類かと思います。
また、参考ページで入力電圧2.4~3.6Vと出力電流0~0.5Aの効率が調べられているため、その結果を考慮すると今回の結果はある程度妥当ではないかと思います。

入力出力効率[%]
電圧[V]電流[A]電力[W]電圧[V]電流[A]電力[W]
4.040.130.535.000.1000.5095
4.040.271.094.950.1980.9889
4.030.411.654.880.2921.4386
4.030.562.254.790.3831.8481
4.020.682.734.670.4672.1880


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